特集
アントワーヌ・アルノーの肖像版画(ピエール・ドルヴェ刻、ジャン=バティスト・ド・シャンパーニュ画にもとづく)

アントワーヌ・アルノー

ポール・ロワイヤルの神学者アルノーと文法教師ランスロが1660年に書いた『一般理性文法』。個別言語の慣用ではなく、あらゆる言語の背後にある「一つの理性的な文法」を、心の三作用から導く。品詞論、動詞=肯定、そして「隠れた文」の分析まで、フランス語原文で読む。

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アルノー & ランスロ『一般理性文法』(1660) を読む——言語のかたちは心のかたちを写す、という賭け

パリ郊外の修道院ポール・ロワイヤルで、神学者アルノーと文法教師ランスロが書いた小さな本。個別言語の慣用を並べるのではなく、あらゆる言語の背後にある「一つの理性的な文法」を、心の働きから導こうとした。品詞も、動詞の本質も、隠れた文も——すべては「概念する・判断する」という心の作用の写しである。フランス語原文とやさしい図で、その全体像を。

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アルノー & ランスロ『一般理性文法』をやさしく読む(前半):頭の中をのぞくと、文法が見えてくる

文法の本なのに、最初のページは「話すとは何か」から始まる。頭の中で起きている「思う」と「決めつける」の違い、そして「地は丸い」という一文がなぜ三つの部品でできているのか——『一般理性文法』の前半を、やさしい言葉でたどる。

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アルノー & ランスロ『一般理性文法』をやさしく読む(後半):動詞は「言い切る」ことば、そして文の中に隠れた文

「ピエールは生きる」は、なぜ動詞一つでできているのか。「見えない神が見える世界を創った」——この一文には、実はいくつの文が隠れているのか。『一般理性文法』でいちばん有名な二つの発見を、やさしい言葉でたどる。

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実体詞と形容詞——「白い」は何を、どう意味しているか

「白い」は「白さ」を意味している。だが、ただ意味しているのではない——はっきりと意味しながら、同時にぼんやりと「何か」を指してもいる。アルノーが「コノテーション」と呼んだこの二重の意味作用を、『一般理性文法』第2部・第2章から読む。

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動詞の解剖——人称と数、時制、そして「われ思う、ゆえに我あり」の動詞

「私は見る」の「私」はどこへ消えたのか。動詞の語尾に人称と数が畳み込まれるしくみ、三つの単純時制と三つの複合時制の作り方、そして『方法序説』の一節を材料に、動詞そのものが「存在」を意味することもあるという発見を、『一般理性文法』第2部・第14〜15章、第18章から読む。

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関係代名詞と「隠れた文」——一つの語に、いくつの判断が畳み込まれているか

ラテン語の quorum、フランス語の que、ギリシア語の ὅτι——形はまるで違うのに、同じ一つの原理で説明できる。関係代名詞は「代名詞」と「接続詞」という二つの役割を同時に、あるいは片方だけを担う。ラテン語・ヘブライ語・ギリシア語の実例を手がかりに、『一般理性文法』第2部・第9章「続き」から読む。

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